看護師の女性が、看護大学の実習の時に患者さんに対し、自分の思い込みでショックを受けた話

あなたが看護学生時代に苦労した、レポートについて教えてください

現在、総合病院勤務、看護師6年目で、成人の病棟で働いており、昔、4年生大学の看護学科に通っていました。
専門学校に比べて実習の回数は少なかったと思いますが、全分野の実習を終了するまでには、様々な苦労がありました。
まず、どの実習についても言えるのは、レポートと日々の勉強により毎日寝不足だったことです。
カルテを見ても分からない用語ばかりで、その日の担当看護師さんに質問や指摘されたことを自宅に持ち帰って、調べる事が多かったです。
毎日。また看護過程を書いては、次の日に先生に見せて直しての繰り返しでした。
勉強しても勉強しても、次の日にはわからないことばかりで、毎日数時間しか睡眠は取れていませんでした。
指導の看護師さんは厳しい方が多く、毎日自分の不勉強さを痛感し、きつい言葉に涙することもあり、辛かったです。

実習で実際患者さんと接してみてどうでしたか?

実際の看護の現場では患者さんと上手く話せずに沈黙があったり、逆にずっと世間話をするだけで距離感をどう取っていいのか分からなかったり、コミュニケーションのことで困ることが多くありました。
内科の実習の時に癌の放射線・化学療法の治療を行っている方を担当した時のことです。
その方は元気そうに見え、治療に対しても前向きに見えましたし、退院も近いということで、私は「治る患者さん」という様に認識していました。
毎日世間話をする内にその人の性格や病状のことをわかった気でいたのです。

あなたは、その患者さんが余命が短いと知ってどう思いましたか?

カンファレンスの時に、指導の看護師さんから、その人は治療はしているが完治は難しく、余命も1~2年である、その人も分かっていて明るくふるまっている、ということを聞きました。
その時に私は全くその人のことを分かっていなかった、自分は実習の間何を見ていたんだろう、と感じたのです。
また今は元気そうなのに、徐々に悪化していくだろうことを考えると、がん患者に寄り添う看護師はとても辛い仕事なのではないかと、その時はショックを受けてしまいました。
しかしそのことは自分のコミュニケーションの取り方や患者様の状態を把握していくうえでの学びとなりました。

これから実習を受ける人にアドバイスをお願いします

実習ではそれまで持っていた理想と現実のギャップに戸惑うことがあると思います。
コミュニケーションの取り方について私は悩みましたが、実習を重ねるごとに慣れて行きました。
勉強しても毎日怒られ打ちのめされることもあると思います。
しかし出来なくて当たり前ですし、どんな怖い看護師もみんなじたばたしながら通ってきた道です。1つの実習で1つは学びがあったな、と思えるように頑張ってください。